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【市況】<マ-ケット日報> 2016年9月2日

 2日の市場は日経平均が3日ぶりに小反落。終値は前日比1円安の1万6925円だった。円安一服と米雇用統計発表前で小口の利食い売りが広がった。ただ、日銀買いのサポートが期待されることから下値は限定的。東証1部上場全銘柄で算出される指数トピックスは3日続伸するなど回復基調は保たれているようだ。円安基調が続けば来週こそ1万7000円台を示現するだろうが、その前に米国の雇用統計が想定どおり強いものでなければならない。

 昨日の米国市場は雇用統計発表前の小口の持ち高調整買いが入ってダウ平均は3日ぶりに反発した。8月のISM製造業景況感指数が半年ぶりの水準に悪化したことから前半に100ドルほど値下がりしていたが、一部で利上げ見送りの思惑が働き徐々に下げ幅を縮小。イベント前の売り方の買い戻しで最後はプラス圏へと浮上している。さて、米国同様に気迷い商状となった本日の東京市場。日経平均は1万7000円を前にした高値圏とあって小口売りに押される展開となったが、日銀買い期待や一段の円安への期待などから下値は限定的となった。昨晩の海外市場で円相場が一時1ドル=104円台をマークしていたが、米景気指標の軟化でこの円安の流れが一服。ただ、それでもまだ103円台半ばをキープしていることで、来週に向けての円安進行に期待がかかっている様子。そのためには今晩の米雇用統計が予想通りの強い数字でなければならない。(ストック・データバンク 編集部)

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