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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月30日

 30日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比12円安の1万6725円だった。米国株が高く終えていたものの前日に急伸した反動でこの日は小口売りに押されてしまった。足元で円安が一服していることも積極的な買いが見送られた一因に。一方で下値を売り込む動きもなく相場は小安い水準で膠着化。日経平均の1日の値幅は74円で本年最低を記録している。

 昨日の米国市場は7月の個人消費支出の改善を好感してダウ平均が4日ぶりに反発した。その他に発表された景気指標も概ね好調でダウ平均は1万8500ドル台を約1週間ぶりに回復している。また、米利上げが金融機関の収益回復につながるとの見方から金融株が軒並み買われていた。一方、東京市場は昨日に大きく上げたことが影響して米国株の上昇にはほぼ無反応。逆に日経平均は50円近い下げとなってスタートした。その後はじわじわと下値を切り上げる展開から、中頃には一時プラス圏に浮上する場面も。しかし、終盤は様子見姿勢から小幅のマイナスとなって取引を終えている。利上げがちらつきながらも基調がしっかりしている米国株のおかげで日経平均は深押しせずに済んでいる。一方、期待される1万7000円に向けての動きに関しては円安が一段と進むことが必須条件となりそうだ。個別ではアップルが9月7日にイベントを開催すると報じられたことから関連の村田製作所 <6981> 、アルプス <6770> 、太陽誘電 <6976> などが思惑で上昇。一方、カルビー <2229> 、良品計画 <7453> 、味の素 <2802> などが年初来安値更新へ。(ストック・データバンク 編集部)

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