【材料】<動意株・30日>(前引け)=丸山製、ダブル・スコープ、オンコリスバイオ
丸山製 <日足> 「株探」多機能チャートより
ダブル・スコープ<6619>=続伸。同社はリチウムイオン2次電池用セパレーターを生産するが、世界的なエコカー需要を背景にEV向けなど中期的な需要創出が期待されている。直近では国内大手証券が同社の主戦場でもある中国でのエコカー需要が盛り上がりを欠いていることを指摘、見切り売りを誘発していたが、1カ月で5割近い下落をみせたことで、市場では値ごろ感も指摘されていた。米国ではカリフォルニア州の排ガスゼロ車規制が強化される動きにあるほか、欧州では独フォルクスワーゲンの排ガス試験の不正発覚に伴い、これまで以上にプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)が存在感を高めており、つれて同社株も改めて見直し機運が浮上する可能性がある。
オンコリスバイオファーマ<4588>が急伸。同社は29日の取引終了後、現在、HIV感染症治療薬として研究開発を進めている「OBP-601」(Censavudine)について、製造方法に関する欧州特許出願の特許査定を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「OBP-601」は、HIVの複製に必須である逆転写酵素を阻害するHIV感染症治療薬。同社では06年6月に、同剤の物質特許を保有する米イエール大学と全世界における独占的ライセンス契約を締結し、パイプラインに導入していた。
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出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)