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【通貨】ユーロ週間見通し:もみあいか、ECBと日銀に対して一段の緩和期待

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■反落、米早期利上げ観測で売り強まる

先週のユーロ・ドルは反落。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を受けて米早期利上げ観測が再浮上し、ユーロ圏と米国の金利差拡大を想定したユーロ売りが観測された。欧州中央銀行(ECB)による早期追加緩和への期待は残されていることも、ユーロ売り材料となった。取引レンジ:1.1181ドル-1.1355ドル。

■弱含みか、米利上げ方針堅持でドル買い継続へ

今週のユーロ・ドルは弱含みか。米FRBによる早期利上げの思惑が浮上しており、リスク選好的なドル買い・ユーロ売りは継続する見込み。欧州中央銀行による追加緩和への期待は残されており、対ドルでユーロの上値は重くなりそうだ。

予想レンジ:1.1000ドル-1.1300ドル

■強含み、米早期利上げ期待で円売りに傾く

先週のユーロ・円は強含み。米早期利上げ観測が再浮上し、ユーロ圏と米国の金利差拡大を想定したユーロ売りが観測された。ただ、米早期利上げの思惑が広がり、米ドル・円相場が円安方向に振れたことから、ユーロは対円で114円台前半まで買われる展開となった。取引レンジ:112円79銭-114円23銭。

■もみあいか、ECBと日銀に対して一段の緩和期待

今週のユーロ・円はもみあいか。欧州中央銀行は金融緩和について9月にも見解を示す方針。追加緩和策への期待は次第に高まりそうだ。一方、日本銀行による9月追加緩和観測も広がりやすいため、ユーロの対円レートはもみあう可能性がある。ただし、米ドル高・円安が進行した場合、リスク選好的な円売りに振れる展開もあり得る。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・8月31日:7月失業率(予想:10.0%、6月:10.1%)
・8月31日:8月消費者物価コア指数(前年比予想:+0.9%、7月:+0.9%)

予想レンジ:112円00銭-116円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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