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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月25日

 25日の市場は日経平均が反落。終値は前日比41円安の1万6555円だった。前日の米国株下落や明日のイエレンFRB議長の講演内容を見極めたいとする姿勢から閑散見送り商状に。下値は日銀の買い支えがあるため大きな不安はないが、上値を買う理由も見当たらず、相場は動くに動けない状態を今日も続けている。

 昨日の米国市場は原油先物(WTI)の下落を受けてダウ平均は反落した。この日は新規の買い材料が見当たらず、高値圏とあって小口の利食い売りに終日押されたしまった。ジャクソンホール(26日)におけるFRB議長講演への関心は高く、取引を見送る投資家は米国でも多かったようだ。さて、東京市場は今週に入って毎日決め手を欠く展開。日銀のETF買いがいつ入るのかばかりに関心が集まり、売り方は売れず、安値待ちしている買い方も動けない、完全なにらみ合い商状と化している。日銀は26日のFRB議長講演後に円高が進んだ場合に備えているのか、従来考えられていた法則通りに買って来ないため、これが余計な思惑を生んで投資家を動けなくさせてしまっている。これは円相場も同じ。1ドル=100円前後でピタリと動きが止まってしまった。この動きは明日も継続することが予想され、動きが出てくるのはジャクソンホール講演後ということになるだろう。

 個別では東証2部から1部に変更するC&R <4763> が年初来高値を更新。マザーズ上場のカヤック <3904> がソニーとのVRコンテンツ共同開発を材料にストップ高を演じている。(ストック・データバンク 編集部)

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