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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月24日

 24日の市場は日経平均が反発。終値は前日比99円高の1万6597円だった。円高進行が一服したことと米国株が反発したことで買い戻しが広がった。ただ、東証1部の出来高は13億株と今年2番目の低水準。新規資金が流入している様子はなく、後場に入って値幅はわずか34円という狭さで完全に動意を欠いてしまっている。明日も外部環境に変化がなければ1万6500~600円台を往来する膠着相場となりそうだ。

 昨日の米国市場は住宅指標の改善を受けてダウ平均が3日ぶりに反発した。原油先物(WTI)が持ち直したことも投資家の強気姿勢維持につながっている。続伸したナスダック指数は最高値更新にあと少しという状況。一方、日銀買いでかえってリズムを失っている東京市場は、この日は日経平均が反発したものの薄商いで、買い手の少なさが一段と露わになっている。26日の米ジャクソンホールにおけるFRB議長の講演内容に注目が集まっており、これを契機とした円高進行を警戒する向きもいるようだ。一方、日銀のETF買いはかれこれ2週間も入っておらず、次に入る時はよりインパクトを与えそう。買うに買えず、売るに売れず、欧米株や為替に変化がなければ明日も市場は膠着相場を続けることになりそうだ。個別では証券会社の相次ぐ目標株価引上げでソフトバンク <9984> が上昇。7月の米半導体BBレシオの改善を受けてアドテスト <6857> が年初来高値を更新している。(ストック・データバンク 編集部)

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