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【市況】本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。 

 米ダウ平均は、米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長が、景気に対し楽観的なコメントを示したことで、年内利上げへの警戒感が広がったことや、原油価格が大きく下落したことが足枷となり、指数は小幅続落で取引を終了。その影響でシカゴの日経平均先物も、僅かにマイナス圏に沈んで取引を終えていることから、東京市場の朝方も若干の売り先行から小幅安での取引開始となるだろう。

 一巡後は、重要な経済指標も無く目立つ材料が存在しないことから、利上げ観測に揺れる為替動向がカギを握る展開となりそうだが、海外時間ではやや円高基調を強めており、東京市場もその流れからドルが対円で100円の大台を割り込むようだと、リスクオフの動きが強まり、日経平均は再び心理的節目の16,500円を割り込んでくる展開も推測される。

 ただ、今週末のイエレンFRB議長講演を前に、様子見ムードから活発的な売買は回避される公算で、ドルを大きく売り込むような動きもやや想定し難い状況なだけに、マーケットは概ね底堅い値動きながらも上値が重い、方向感の乏しい狭いレンジでの取引となりそうだ。

 テクニカル的には、昨日の取引で25日移動平均線(16,587円前後)は辛うじて上抜いたが、5日移動平均線と収れん状態にあることから、この価格帯を中心に売買することことが予想され、ここから上に放れれば8/12の高値(16,943円)が目先の上値目標となり、軟調ならば75日移動平均線(16,338円前後)までの調整が視野に入ってくるだろう。
 
 新興市場のジャスダック平均は、ボリンジャーバンドの-2σ(2,437ポイント前後)が下値支持線となり、上値は-1σ(2,449ポイント前後)が抵抗線となりそうで、マザーズ指数は、一目均衡表の転換線(929ポイント前後)が上値抵抗線として意識されそうだ。

 本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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