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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。

 米ダウ平均は、最高値圏に位置することから高値警戒感が強く、また、来週末に行われるイエレン議長の講演内容を見極めたい参加者が多かったことから、利益確定の売りが先行し3日振りの小幅反落で取引を終了。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ(日中比)45円安と僅かに値下がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り買い拮抗から金曜日の終値近辺での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、主力企業の決算発表が一巡し、重要な経済指標の発表も特に無く、為替動向への依存度が引き続き高くなる公算だが、ドルは対円で比較的堅調に推移しており、8営業日ぶりに5日移動平均線(100円23銭前後)を上回る水準で取引されていることから、この価格帯を維持出来ればポジティブな反応となりマーケットは底堅い値動きとなることが予想される。

 ただ、重要なテーマである米国の年内利上げ見通しについて、判断材料の一つとなるイエレン議長の講演を週末に控えており、内容を見極めようと積極的な売買は見送られることも想定されるだけに、指数の上値はやや重い値動きとなるだろう。

 テクニカル的には、金曜日の取引で25日移動平均線(16,581円前後)を割り込んでいることから、本日の取引での復帰を期待したいところだが、叶わない場合は次の下値支持線である75日移動平均線(16,331円前後)までの調整も視野に入るだろう。但し、25日移動平均線突破を果たせせれば、次の上値メドはボリンジャーバンドの+1σ(16,776円前後)が目標になる。

 新興市場のジャスダック平均は、支持帯であった一目均衡表の雲(2,442ポイント前後)を下抜いてしまったことから、本日はその雲が上値抵抗帯と意識されそうで、マザーズ指数は、ボリンジャーバンドの-1σ(910ポイント前後)が下値メドとなるが、ここを割り込むと次の下値メドは-2σ(894ポイント前後)となり、上値メドは中心線(926ポイント前後)あたりとなりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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