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【通貨】今日の為替市場ポイント:日銀9月緩和への期待でドル下げ渋り

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

19日のドル・円相場は、東京市場では99円88銭から100円46銭まで反発。欧米市場でドルは一時100円03銭まで売られたが、100円23銭で取引を終えた。

本日22日のドル・円は、100円台で推移か。日本銀行による9月追加緩和への期待は持続しており、リスク回避的なドル売りはやや抑制される見込み。

カンザスシティ連銀が主催する毎年恒例の経済シンポジウムが8月25-27日の日程で開催される。26日にはイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長による講演が予定されているが、市場関係者の間では、イエレン議長は緩和的な金融政策を維持する方針を表明するのではないかとの思惑が浮上している。

ただし、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は先週、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利引き上げの可能性があると指摘した。また、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は18日、9月のFOMCで金利引き上げを議論する可能性があるとの見方を示した。

一部の市場関係者はイエレンFRB議長の講演内容がタカ派寄りになってもおかしくないと考えており、具体的なドル売り材料が提供されない場合、ドルは週末前にかけてやや強い動きを見せると予想している。日本銀行による9月追加緩和の思惑が後退していないことも、ドル・円相場を下支えする一因になるとの声も聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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