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【材料】テラ---樹状細胞ワクチン療法の進行肺がん260例に対する臨床成績に関する論文、専門学術誌に掲載


テラ<2191>は16日、同社が提供する独自技術である樹状細胞ワクチン療法について、進行肺がんに対する有用性と予後因子の検討に関する論文が、がんの免疫分野における専門学術誌である「Cancer Immunology, Immunotherapy」電子版(7月22日掲載)に掲載されたと発表。

樹状細胞ワクチン療法とは、本来、血液中に数少ない樹状細胞(体内に侵入した異物を攻撃する役割を持つリンパ球に対して、攻撃指令を与える司令塔のような細胞)を体外で大量に培養し、患者のがん組織や人工的に作製したがんの目印である物質(がん抗原)の特徴を認識させて体内に戻すことで、樹状細胞からリンパ球にがんの特徴を伝達し、そのリンパ球にがん細胞を狙って攻撃させるがん免疫療法。

今回の研究では、切除不能な進行・転移非小細胞肺がんに対して、化学療法と同社の樹状細胞ワクチン療法とを併用し、生存期間延長に関係する因子や安全性を検討。信州大学医学部附属病院、札幌北楡病院、セレンクリニックグループにおける260症例を後ろ向きに解析した結果が報告され、進行肺腺がんに対する樹状細胞ワクチン療法の延命効果について示唆されている。

《TN》

 提供:フィスコ

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