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【通貨】欧米為替見通し:米FOMC議事録にらみ、ドル売り再開に警戒感


今日の欧米外為市場では、7月26-27日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が注目される。議事録を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げ観測がさらに後退するようだと、ドル売りが再開しそうだ。

今晩は日本時間18日午前3時に公表される米FOMC議事録が材料視される。FRBは7月の会合で利上げを見送ったが、声明では、FRBが重視する労働市場について、「改善ペースは低下」(6月)から「力強さが増加」との判断に上方修正された。雇用の伸びに関しても、「5月は低調だったが、6月は強かった」としている。また、「経済見通しへの短期的なリスクは後退」との文言は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴う混乱から落ち着きを取り戻しつつあるとの見解と理解されているが、市場では「タカ派的だったとの印象は持てない」(邦銀筋)との声が聞かれる。

足元の米経済指標の弱含みで年内利上げ観測が大きく後退するなか、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は前日、9月利上げの可能性に言及。週明け以降に下落基調が続いていたドル売りは一服となっている。そうしたなか、今晩発表のFOMC議事録からタカ派的なトーンが感じ取れなければ、主要通貨に対するドル売りが再開する可能性が高まる。


【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・4-6月ILO失業率(予想:4.9%、3-5月:4.9%)
・20:00 南ア・6月小売売上高(前年比予想:+3.6%、5月:+4.5%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+7.1%)
・02:00 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米国経済と金融政策)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表(7月26-27日開催分)

《WA》

 提供:フィスコ

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