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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。

 米ダウ平均は、ダドリーNY連銀総裁が年内の追加利上げに前向きな発言を行ったことにより、早期利上げ観測が新たに浮上したことが嫌気され反落。ただ、シカゴの日経平均先物は、日本時間で既に先行して値下がりしていた影響もあり、大証の終値に比べ(日中比)小幅安に留まって取引を終えていることから、東京市場の朝方は売り買い拮抗から僅かにマイナス圏に沈む程度の取引開始となりそうだ。

 一巡後は、NY連銀総裁の発言で年内利上げ観測が高まり、今晩の7月FOMC議事要旨
公表で利上げ実施の可能性がどの程度なのか、精査したい参加者が多いと予測され、また、同日発表のADP雇用統計の結果も確認したい重要項目だけに、マーケットは概ね様子見から上値の重い値動きとなるだろう。

 但し、利上げ観測浮上により為替市場では、ドルを売り込み難くなっている点はポジティブな材料で、昨日の意外安で短期的な過熱感もかなり薄れてきているだけに、16,500円どころでは底堅い動きとなることが想定される。

 テクニカル的には、目先の下値支持線であった5日移動平均線を割り込んだことから、本日の取引では、25日移動平均線(16,540円前後)が次の支持線として意識されるが、ここも維持出来ない場合は、75日移動平均線(16,336円前後)近くまでの調整も視野に入り、上値は昨日下抜いた5日移動平均線(16,743円前後)が抵抗線となりそうだ。

 新興市場のジャスダック平均は、一目均衡表の基準線(2,458ポイント前後)が下値支持線としてサポートする見込みだが、ここを割り込むと雲の上限である先行スパン2(2,443ポイント前後)までの押しも考えられ、マザーズ指数は、引き続き200日移動平均線(939ポイント前後)が支持線として下値をサポートすることが推測される。

 本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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