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【通貨】ユーロ週間見通し:底堅い展開か、原油価格反発を期待したユーロ買いも

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■底堅い動き、ユーロ圏と米国の金利差拡大の思惑後退

先週のユーロ・ドルは底堅い動きを見せた。欧州中央銀行(ECB)は9月に追加緩和策を導入するとの思惑は後退していないが、7月米小売売上高は予想を下回ったことから、早期利上げ観測は大きく後退した。米国とユーロ圏の金利差拡大への思惑も後退し、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。取引レンジ:1.1071ドル-1.1221ドル。

■底堅い展開か、原油高期待でユーロ買い

今週のユーロ・ドルは底堅い展開か。9月下旬開催の石油輸出国機構(OPEC)非公式会合では市場安定に必要な措置について協議される見通しで、原油相場反転への期待からユーロ買いは継続する可能性がある。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内利上げに対する懐疑的な見方があることもユーロ相場を下支えするとみられる。

予想レンジ:1.1050ドル-1.1300ドル

■下げ渋り、米利上げ期待後退でユーロ買い継続

先週のユーロ・円は下げ渋り。米早期利上げ観測は後退し、米ドル安・円高の相場展開となったが、米国とユーロ圏の金利差急拡大の思惑は後退した。短期筋などのユーロ買い・米ドル売りが活発となったことでユーロの対円レートは112円台後半で下げ渋り、113円台に戻す展開となった。取引レンジ:112円71銭-114円03銭。

■底堅い展開か、原油価格反発を期待したユーロ買いも

今週のユーロ・円は底堅い展開か。9月下旬に開催される石油輸出国機構(OPEC)非公式会合で市場安定に必要な措置などが協議される見通しとなり、原油価格反発の期待が浮上している。また、日本銀行による9月追加緩和への期待は持続しており、ユーロの対円レートは下げ渋る見込み。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日:6月貿易収支(5月:+246億ユーロ)
・18日:6月経常収支(5月:+154億ユーロ)
・18日:欧州中央銀行理事会議事要旨公表

予想レンジ:112円00銭-115円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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