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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年8月12日

 今週の日経平均終値は16919円92銭、前週末比665円47銭高でした。

 日経平均は3週ぶりの大幅反発で再び1万7000円の大台に接近してきています。前回の大台接近は7月21日。日銀の追加緩和期待で上げた局面で、この時の円相場は1ドル=107円台という安値を示現していました。今の円相場は1ドル=102円台。それで前回高値を超えて1万7000円台に接近してきたというのは、米国株の最高値更新もさることながら、やはり日銀のETF買い入れ増額というの需給面のインパクトが大きいでしょう。ETFを年6兆円買い切る今回の施策は毎日250億円も買えるということ。さっそく相場が安い場面のあった4日と10日の日は700億円規模でそれぞれ買い出動しています。外国人の売りが一服し、さらに裁定残や信用買い残がかなり整理(アベノミクス下でほぼ最低水準)されている今の局面ではかなりの買いインパクトといえるでしょう。この他、GPIFなどの年金群の買い余力が5兆円、今年度の事業法人の自社株買いが5兆円以上と想定されており、想定される企業業績が4-6月で示された18%減益程度なら、日経平均の2月、6月の安値(1万4800円台)が今年の安値だった可能性も出てきます。恐いのは1ドル=100円を超える円高だけ。これも今の相場なら95円程度までは底割れせずに耐えられると思われます。さて、需給主導で来週は1万7000円の攻防となりそうです。ただ、出来高の少なさから1万7000円台乗せで目先は上げ一服となる可能性も高そうです。(ストック・データバンク 編集部)

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