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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,500円~16,700円。

 米株式市場は、雇用統計の結果を好感して、S&P500とナスダックが最高値を更新する大幅上昇となった前日の反動により、この日は利益確定の売りが先行し、3指数揃って小幅安で取引を終了。その影響でシカゴの日経平均先物も、終始方向感の乏しい値動きから小幅高で大引けを迎えていることから、東京市場の朝方は売り買い拮抗により、前日の終値近辺での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、日経平均の16,600円~16,800円の価格帯での出来高は、年初からの取引で一番多く、また、直近90日間(営業日ベース)での累積出来高は、16,600円~16,700円の価格帯が平均値より3倍以上と突出し、しこり感の強い位置となることから、イベント通過で買い材料に乏しい状況では更なる上昇は難しく、指数の上値はやや重い相場展開が予想される。

 ただ、為替市場ではドルが堅調に推移し、円高傾向に一服感が出てきたことや、原油価格が反発している点はポジティブな材料で、一部ハイテクやエネルギーセクターは底堅く推移することが予想されることから、マーケットがヒステリックに下げるような局面は回避される見込みである。

 テクニカル的には、昨日の取引で上抜いた75日移動平均線(16,373円前後)が、本日の取引ではサポートラインとして下値を支え、上値はボリンジャーバンドの+1σ(16,746円前後)が意識されそうだ。

 新興市場のジャスダック平均は、一目均衡表の雲の下限である先行スパン2(2,443ポイント前後)が下値支持線となり、上値は転換線(2,464ポイント前後)が抵抗線となりそうで、マザーズ指数は、ボリンジャーバンドの-1σ(909ポイント前後)~ボリンジャーバンドの-2σ(872ポイント前後)のレンジ内取引が推測される。

 本日の予想レンジ 16,500円~16,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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