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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月4日

 4日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比171円高の1万6254円だった。前日の米株高と円高一服でこの日は買い戻しが先行。先物売りで一時マイナス圏に落ちる場面があったが、その後は日銀のETF買い観測で切り返し、日経平均はこの日のほぼ高値で取引を終えている。指数先物への仕掛け的な売りを跳ね返した点は、日銀効果(ETF倍額の買い入れ)がようやく表われたといえよう。

 昨日の米国市場は原油先物(WTI)の反発を受けてダウ平均が8日ぶりに反発した。40ドルの大台割れからすぐに反発したことで安心感が広がったようだ。7月のADP全米雇用リポートが改善したことも明日の雇用統計への警戒感を解いた模様。さて、政府・日銀の政策出尽くし感から軟調に転じている東京市場だが、本日は日銀のETF買いが本格始動したとの観測から日経平均は3日ぶりの反発となった。前場は特に悪材料の見当たらないなか、先物への仕掛け売りで一時1万6000円台を割り込む場面があったが、日銀の買い出動観測で後場から急速に切り返し、そのまま上げ幅を広げての高値圏引けに。今晩の英中銀金融政策会合で金融緩和が決定されることへの期待も多少はあったようだ。日銀のETF買い入れ額は従来の1日300億円前後から今回は700億円近くまで拡大した模様(推計)。1万6000円近辺で本格化し始めたことから、このラインは維持したいという思惑がありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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