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【通貨】今日の為替市場ポイント:米雇用関連指標の改善などを意識してリスク回避の円買い縮小

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

3日のドル・円相場は、東京市場では101円35銭から100円75銭まで下落。欧米市場でドルは101円57銭まで反発し、101円25銭で取引を終えた。

本日4日のドル・円は、主に101円台で推移か。米雇用関連指標の改善や原油先物の反発を意識して、リスク回避的な円買いはやや縮小する見込み。

3日に発表された7月ADP全米雇用報告は、前月比+17.9万人で予想以上の雇用増を記録した。6月実績は当初の+17.2万人から+17.6万人に上方修正された。しかしながら、7月のISM非製造業景況指数(総合)は55.5に低下し、市場予想の55.9をやや下回った。

3日に発表された米経済指標は強弱まちまちの内容だったことから、市場関係者の関心は5日に発表される7月の米雇用統計に向けられている。現時点での市場予想は、非農業部門雇用者数は前月比+18.0万人、失業率は4.8%、平均時給は前年比+2.6%となっているようだ。失業率はやや低下すると予想されているが、労働参加率の上昇を伴うものであれば評価されそうだ。

ただし、平均時給の伸びが市場予想を下回った場合、インフレ進行の思惑は後退するとみられる。7月米雇用統計はドル相場の当面の方向性を決定する材料になるとみられているが、ドル・円の取引では日本の長期金利の動向も無視できない。

《WA》

 提供:フィスコ

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