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【市況】<マ-ケット日報> 2016年8月2日

 2日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比244円安の1万6391円だった。国債相場の下落(利回り上昇)から不透明感が増して手じまい売りが増加。円相場がやや強含んだことも見送りムードにつながった。今夕に発表される政府の経済対策への期待はあるものの、内容は概ね知らされており材料とはなりにくかったようだ。

 昨日の米国市場は原油安を受けてダウ平均が6日続落した。原油先物(WTI)が40ドルの大台を3カ月ぶりに一時割り込んだことで石油関連株が下落。ダウ平均を終日圧迫した。一方、アップルやフェイスブックなどIT関連株には買いが続きナスダック指数は5連騰。昨年7月21日以来の高値をつけている。米国株は物色が二極化している模様。さて、東京市場は米株安や原油安を受けて朝方から売りが先行する展開に。日銀が9月の金融政策決定会合でこれまでの政策を見直すのではという見方から国債相場が下落したことも不透明感を強めたようである。後場中ごろには麻生財務相と日銀総裁が今夕に緊急会談すると伝わったが、好感する場面は一時的だった。結局、目新しい買い材料が不在で、日経平均は目先的な手じまい売りに押されての安値引けに。今週末には米雇用統計の発表が控えており、現水準では積極的に動けない状況にあるようだ。ケイ線的には75日移動平均線(1万6392円)近辺で下値がサポートされるかが目先のポイント。これを破ると25日移動平均線(1万6114円)まで支持線はない。じわりと進む円高には警戒が必要だ。(ストック・データバンク 編集部)

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