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【通貨】今日の為替市場ポイント:日本の大型経済対策への期待でドルは底堅い動きとなる可能性

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

8月1日のドル・円相場は、東京市場では102円01銭から102円68銭まで上昇。欧米市場でドルは102円12銭まで下落したが、102円43銭で取引を終えた。

本日2日のドル・円は、102円台で推移か。米年内利上げの可能性は十分残されているとの見方が浮上していることや日本の大型経済対策への期待で、ドルは底堅い動きを見せる可能性がある。

報道によると、政府は事業規模28.1兆円の経済対策を2日に閣議決定する見込み。事業内容には、リニア中央新幹線建設の前倒しなどのインフラ整備が盛り込まれるようだ。政府は国内総生産(GDP)を1.3%程度押し上げることを期待しているとの声が聞かれている。事業規模28.1兆円の中で財政措置は13.5兆円になると伝えられている。

また、金融機能強化法に基づく公的資金枠(政府保証枠12兆円)や、銀行等株式保有機構による株式などの買取限度額(同20兆円)の時限措置は延長される見込み。時限措置の延長は想定の範囲内との見方があるが、株式市場に対する支援材料になるとみられている。

市場関係者の一部からは、「大型経済対策は円高進行に対応した措置ではないか?」との声が聞かれている。量的緩和策の拡大によって為替相場を円安方向に誘導することは米国などが容認していないとの思惑も存在しており、大型経済対策によってドル高・円安が進行するとの予断は持てないとの声も聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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