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【通貨】欧米為替見通し:底堅い展開か、米FOMCで12月利上げに期待

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は日本時間28日午前3時に現行の金融政策維持を発表する公算。ただ、今年12月の利上げに可能性が示されれば、金融政策正常化の方針継続を好感したドル買いは続くだろう。

FRBは2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)を通じ、金融政策の維持を決定する見通し。市場参加者の9割超が今回の利上げ見送りを予想し、すでに相場には織り込まれたようだ。注目は、12月利上げ実施の可能性が示されるかどうかだ。6月下旬以降に発表された経済指標から米国経済の回復基調が示され、足元では早期利上げへの警戒も浮上。一方で、英国の欧州連合(EU)離脱問題の影響や11月の米大統領選を考慮すると、FRBは12月まで政策変更には慎重になると市場ではみられている。

FOMC声明が従来の金融政策正常化の方針を継続する内容であれば、利上げ期待のドル買いは入りそうだ。ただ、28-29日開催の日銀金融政策決定会合を控えまとまったドル買いは想定しにくい。27日のアジア市場では、日本政府による大型の経済対策と日銀の追加金融緩和への期待で一時円売りが強まったが、「日銀決定会合後は円高に振れるリスクがある」(市場筋)と警戒感も強い。このため、目先は75日移動平均線(106円81銭)を上値メドとする展開を予想する。


【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+2.1%、1-3月期:+2.0%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-1.3%)
・21:30 米・6月耐久財受注(前月比予想:-1.4%、5月:-2.3%)
・23:00 米・6月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+1.2%、5月:-3.7%)
・03:00 米・連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利据え置き予想)

《WA》

 提供:フィスコ

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