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【市況】<マ-ケット日報> 2016年7月27日

 27日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比281円高の1万6664円だった。日銀の追加緩和への期待が再び強まったことや、政府の経済対策が大規模になるとの一部報道から、取引時間中は438円高と大きく買われる場面もあった。円相場もこれにつれて一時106円台半ばまで急落。一時しぼんだ政策期待が改めて膨らむなど、政策に一喜一憂する振れの激しい相場となっている。

 昨日の米国市場は一部企業の決算を嫌気してダウ平均は続落した。FOMCの結果発表を27日に控え様子見ムードになりやすくもなっていたようだ。ただ、投資家の押し目買い意欲は衰えておらずS&P500種は小反発。ナスダック指数に至っては年初来高値を更新している。さて、3日続落で値頃感の出ていた東京市場は、日経新聞などで日銀の追加緩和の可能性が報道されていたため日経平均が朝から200円超えの反発を見せていた。さらに、昼頃の民法番組で経済対策が27兆円規模に膨らむと伝わると円安・株高が一気に進行。米誌では「日本政府が50年債発行を検討」などと報じ、禁じ手でもある「ヘリマネ」の思惑までが一部で広がった。一方、米FOMCの結果も控えており終盤はやや上げ幅を縮小。明日以降も政策材料に振り回される政策相場が続きそうだ。個別では円安を好感してトヨタ <7203> 、ホンダ <7267> などが上昇。ポケモンGOプラスの製造との見方からミツミ <6767> がストップ高人気に。(ストック・データバンク 編集部)

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