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【市況】<マ-ケット日報> 2016年7月26日

 26日の市場は日経平均が大幅に3日続落。終値は前日比237円安の1万6383円で、13日以来、約2週間ぶりの安値をつけてきた。日銀の追加緩和への期待が後退して円高が進行。昨日の米株反落も手伝って終日売られる展開となった。東証1部の出来高は本日も20億株割れ。外国人買いが止まると途端に上値も重くなる。

 昨日の米国市場はFOMCやアップルの決算を控えて様子見気分が広がりダウ平均は反落した。原油先物(WTI)が一時3カ月ぶりの安値まで下げたことも相場全体の重しとなった模様。景気や企業業績に対する楽観的な見方はまだ多いが、前週まで7日連続で最高値を更新した過熱感はまだ残っているようだ。さて、東京市場は前週木曜日夕方にあった日銀総裁の「ヘリマネ」否定発言から徐々に政策期待が後退し、本日は円相場が1ドル=104円台前半まで上昇したことで、日経平均は一気に1万6300円台まで下げてきた。それまでの1万7000円乗せの勢いはなくなり、現状は過度な政策期待の反動安に見舞われる状態となっている。また、金融政策以外に財政政策部分でも、今年度の補正予算が2兆円程度(複数年で6兆円)にとどまるとの一部報道も水を差す格好となった。いずれにせよ「ヘリマネ」以外の部分は政策として概ね織り込み済み。「ヘリマネ」以外に円安に持っていく材料がないとすれば、日経平均も当面は先週21日の高値(1万6938円)が目先の天井となってくるかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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