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【市況】<マ-ケット日報> 2016年7月22日

 22日の市場は日経平均が反落。終値は前日比182円安の1万6627円だった。この日は米株反落に円高と今まで追い風になっていた外部環境が一服し、週末の株価高値圏ということもあって目先筋の手じまい売りが膨らんだ。取引時間中は一時240円超えの下げまで達したが、根強く残る来週の日銀の追加緩和期待などからやや下げ幅を縮めて引けている。

 昨日の米国市場は買い材料不在でダウ平均は10日ぶりに反落した。前日までの9日間で上げ幅が700ドル近くまで達しており、さすがにこの日は高値警戒感が働いたようである。ECB(欧州中央銀行)はこの日金融政策の現状維持を決定。ただ、次回会合での追加緩和に含みを残しており、市場の緩和期待はつながっている。さて、昨日の流れから東京市場は日経平均が1万7000円台に絡んでくるのではないかと思われていたが、昨夕の日銀総裁の「ヘリマネ」否定発言が海外から伝わるとにわかに円高が進行。これを受けた本日の日経平均は一転して前日の上げを帳消しにする展開となった。市場には「ヘリマネ」への期待が多少なりともあっただけに反動売りは出やすかったようだ。しかし、直近まで1600円も上げていたことを考えると、これでも下値は浅く済んでいるのかもしれない。来週中に発表される政府の経済対策や週末の日銀の対応への期待はまだ残っており、来週も底堅く推移する可能性はありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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