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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ポケモノミクス継続も、きょうはLINEに関心向かう

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ポケモノミクス継続も、きょうはLINEに関心向かう
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し
■前場の注目材料:「ひとみ」後継機 JAXAが開発の意向



ポケモノミクス継続も、きょうはLINEに関心向かう

15日の日本株市場は買い先行の展開となろう。14日の米国市場では予想を上回る経済指標のほか、良好な企業決算や原油高が好感され、NYダウ、S&P500種指数は連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の16535円だった。これにさや寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが先行しよう。

また、対話アプリのLINE<3938>は14日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場。初値は42ドルと、公開価格の32.84ドルを28%上回った。終値は41.58ドルとなり、日本円換算価格(1ドル105.38円)は4382円で取引を終えている。LINEの好スタートが予想されるなか、投資家のセンチメントを明るくさせそうだ。

また、ファーストリテ<9983>が下方修正を発表。ただし、既にこれまでの値動きをみても織り込まれている状況であり、指数インパクトの大きいファーストリテのアク抜けも指数を押し上げる要因になりそうだ。連日大商いが続く任天堂<7974>については、投資家の関心がLINEに向かうなか、一服が想定される。

ただし、TOPIXに対するインパクトの大きい超値がさ株である任天堂が1日で15%超の上昇ともなれば、ファンド等はパフォーマンスの観点から組み込まざるを得ない状況であろう。そのため、過熱感が警戒されつつも、需給面ではこの「ポケモノミクス」相場はしばらく続くことになりそうだ。その他、自動運転に関連した報道が相次いでおり、自動運転、AIなどの関連銘柄への関心も続こう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り650万株、買い790万株、差し引き140万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


7月08日(金):160万株の買い越し
7月11日(月):210万株の買い越し
7月12日(火):220万株の買い越し
7月13日(水):1290万株の買い越し
7月14日(木):10万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(18506.41、+134.29)・NY原油(45.68、+0.93)
・南シナ海問題、米中の緊張
・LINE<3938>、東証1部上場
・「ひとみ」後継機 JAXAが開発の意向
・「ハチロク」などスポーツカーブーム再来
・ファーストリテ<9983>下方修正も織り込み済み
・任天堂<7974>急伸、ポケモンGO好調、関連物色強まる



☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・09:20 カプラン米ダラス連銀総裁講演(経済と金融政策)
・11:00 中・6月鉱工業生産(前年比予想:+5.9%、5月:+6.0%)
・11:00 中・6月小売売上高(前年比予想:+9.9%、5月:+10.0%)
・11:00 中・4-6月期GDP(前年比予想:+6.6%、1-3月期:+6.7%)

《WA》

 提供:フィスコ

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