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2016年07月11日17時14分

【為替】欧米為替見通し:ドルは上値が重い、参院選の与党圧勝は円高要因に

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は上値の重い展開となりそうだ。参院選での与党圧勝を受け安倍晋三首相が検討している経済対策に期待は高まっているが、政権基盤の安定をにらみ逃避マネーが円に流入する可能性があるためだ。また、米利上げ観測の後退で、ドルは積極的な買いは手控えられる見通し。

10日に投開票された参院選では与党圧勝の結果に終わり、安倍首相の盤石な政権運営が続く見通しとなった。今回の選挙を踏まえ、首相は週内にも大型経済対策の方針を打ち出す予定。秋の臨時国会に今年度の第2次補正予算案を提出し、早期成立を図る構えだ。経済対策の規模は10兆円以上にのぼるとの期待感から、週明け東京市場では日経平均株価の大幅高に支えられ、ドル・円は底堅い値動きが続く。ただ、安倍政権が安定的に続くとの見方から、目先は英国の欧州連合(EU)離脱に伴う不透明感で逃避マネーが円に一段と流入する可能性もある。

一方、8日に発表された6月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比+28.7万人と、記録的な低水準となった前月の+3.8万人から大幅に上昇。市場予想の+17万人も上振れた。ただ、市場では連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを急がないとの見方が広がり、米債利回りの低下を背景にドル・円は一時99円99銭まで下落。今晩23時のジョージ米カンザスシティー連銀総裁による講演で、こうした市場の見方が裏付けられるかもしれない。ドル・円は目先的に株高に押し上げられる可能性はあるが、ドル買い戻し一巡後は伸び悩みも見込まれる。


【今日の欧米市場の予定】
・22:00 ユーロ圏財務相会合
・23:00 米・6月労働市場情勢指数(予想:0.0、5月:-4.8)
・23:00 ジョージ米カンザスシティー連銀総裁講演(米国経済)
・02:00 米財務省3年債入札(240億ドル)


 提供:フィスコ

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