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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は100円台後半で推移か、米早期利上げ観測後退でドル上げ渋り

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

8日のドル・円相場は、東京市場では100円97銭から100円25銭まで下落。欧米市場でドルは一時101円28銭まで戻したが、99円99銭まで反落し、100円45銭で取引を終えた。

本日11日のドル・円は、主に100円台後半で推移か。6月の米雇用統計はある程度改善したが、米長期金利の上昇は抑制された。米国の早期利上げ観測は後退しており、ドルは101円近辺で上げ渋る可能性がある。

米労働省が8日発表した6月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+28.7万人となり、市場予想の+18万人程度を大幅に上回った。ただし、5月実績は速報値+3.8万人から+1.1万人に下方修正された。6月の失業率は4.9%に上昇したが、これは労働力人口に復帰した人が増えた(労働参加率が0.1ポイント上昇)ことが関係しているとみられている。

市場関係者の間では「雇用環境の改善は続いている」との見方は多いものの、平均時給の伸びは前月比+0.1%にとどまった。11日発表される6月の米労働市場情勢指数は0.0と予想されており、5月の-4.8から改善する見込みだが、マイナスだった場合、7月を含めて早期利上げの可能性が高まることはないとみられており、ドルの上値はやや重くなりそうだ。

《WA》

 提供:フィスコ

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