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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に103円台で推移か、欧米株高を意識したリスク選好の円売りは継続へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

6月30日のドル・円相場は、東京市場では102円94銭から102円46銭で推移。欧米市場でドルは103円29銭まで上昇し、103円23銭で取引を終えた。

本日7月1日のドル・円は、主に103円台で推移か。欧米株高を意識してリスク選好的な円売りは継続する見込み。

日本銀行が7月1日に公表する4-6月期日銀短観は、大企業製造業DIは+4、大企業非製造業DIは+19と予想されている。参考となる1-3月期の実績は、大企業製造業DIが+6、非製造業DIは+22だった。4-6月期については、為替相場の円高進行や世界経済の成長鈍化の影響によって、製造業の業況判断は悪化する見込み。非製造業は建設、不動産などを除いてやや悪化する可能性があるとみられている。

先行きについては、大企業製造業DIは前回同様+3、大企業非製造業DIは+17と見込まれている。4-6月期の日銀短観が予想以上に悪化した場合、7月追加緩和への期待は高まりやすい。国際通貨基金(IMF)は「BREXIT(EUから英国が離脱すること)に関する不透明感が世界経済に最大のリスク」との見方を示している。米国は年内の利上げを見送るとの思惑は残されており、日銀が7月に追加緩和を行う環境は整った。

《WA》

 提供:フィスコ

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