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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月30日

 6月最後の取引となる本日の市場は日経平均が小幅ながらも4日続伸した。前日の米国株の急伸を受けて序盤は200円を超える上げとなったが、売り方の買い戻しが主で、一巡後は買い手不在からズルズルと上げ幅を縮小するじり貧相場となった。東証1部上場全銘柄で算出するトピックスは4日ぶり小反落。日経平均の1万5000円台後半はなかなか上値が重そうだ。

 昨日の米国市場は英国のEU離脱によるショックが一段と和らぎダウ平均は大幅に続伸した。上げ幅284ドルは3月1日以来4カ月ぶりの規模。英国ショックの下げ幅(2日間で870ドル)の2/3弱まで取り戻している。当の英国はFTSE100株価指数が国民投票以前の水準へ回帰。目先の混乱が収束に向かっているとの見方が広がりつつある。さて、欧米市場に合わせて東京市場もリバウンド高の動きから始まったが、4連騰目となる本日は高値警戒感から上値を伸ばし切ることができなかった。今年は月初に急落するパターンが多いため、明日に対する漠然とした不安も多少はあったようである。英国ショックに関してはとりあえず離脱交渉期間の長さから足元の性急な売り物は止まった様子。買い方が中長期の展望を読めないのといっしょで、売り方もここから先は展望が読めず、悪いところ取りで性急に売り込めない状況にあるようだ。しばらくは1万5000円台でのもみ合い相場となりそう。(ストック・データバンク 編集部)

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