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【市況】米国株見通し:欧州株安に連れ安必至の状況

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

 24日のNY株式相場は下落。英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が選択されたことで、世界経済の先行き懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安、米株式市場も寄付き後から急落した。原油相場が大幅下落となったほか、5月耐久財受注も予想を大きく下振れ、終日軟調推移となった。一時、ダウは650ドル、ナスダック総合指数は210ポイントを超える下落となった。ダウ平均は610.32ドル安の17400.75、ナスダックは202.06ポイント安の4707.98。


 週明け27日の東京株式市場では買い戻しになったものの、欧州株式市場では、英国がEU離脱を選択したことを受けて、欧州、延いては世界の政治、経済の先行きに対する不透明感が強まったとの見方から、売りが継続。NYダウ先物も一時154ドル安まで下落しており、このあとのNYダウも下落スタート必至の状況となっている。


 米国の経済指標としては、6月サービス業PMI速報値、6月ダラス連銀製造業活動指数の発表があるが、主要指標とはいい難い。なお、本日27日から3日間の予定で欧州中央銀行(ECB)の年次フォーラムが開催され、ドラギECB総裁とカーニー英中銀総裁、イエレン米FRB議長が討論する予定だったようだが、カーニー総裁は出席を見送り、イエレン議長も欠席することになったと伝えられる。

《KK》

 提供:フィスコ

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