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【市況】23日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安と反落、非鉄株に売り

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

23日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比13.59ポ
イント(0.47%)安の2891.96ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、14.28ポ
イント(0.47%)安の3027.08ポイントで引けた。外貨建てB株相場は弱含み。上海B
株指数は0.05ポイント(0.02%)安の342.54ポイント、深センB株指数は0.43ポイン
ト(0.04%)安の1075.05ポイントで終了した。

新規の買い材料に乏しいなかで売られる展開。中国人民銀行(中央銀行)の資金
供給スタンスや、深センと香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁
に対する期待感はあるものの、それ以外に目立った材料はない。主要経済統計の発表
が先週までに一巡し、次は来週7月1日の6月・製造業PMIまで空白となっている。22日
の上海総合指数は約2週ぶりに節目の2900ポイント台を終値で回復しただけに、戻り
売り圧力も意識された。

業種別では、非鉄など素材関連株の下げが目立つ。廈門タングステン業(600549/SH)が7.0%安、中国北方稀土(600111/SH)が3.4%安、洛陽モリブデン(603993/SH)2.5%安で引けた。発電やガスの公益株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、金融株、不動産株などもさえない。

半面、ITハイテク関連株の一角はしっかり。当局が「モノのインターネット
(IoT)」技術の普及を推進するなか、関連業種の業績が拡大するとの現地ブロー
カーの分析などが手がかりだ。軍事関連株も軒並み上昇。証券株と石炭株の一角も買
われた。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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