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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に104円台で推移か、英国民投票を直前に控えて投資家の多くは様子見へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

22日のドル・円相場は、東京市場では104円85銭から104円32銭まで下落。欧米市場でドルは一時104円77銭まで反発したが、104円43銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は、主に104円台で推移か。欧州連合(EU)から英国が離脱することの是非を問う国民投票を直前に控えており、投資家の多くは様子見を続けるものとみられる。日経平均株価に大きな動きがない場合、ドル・円は104円台半ば近辺で下げ渋る見込み。

23日に行われる英国民投票では、過半数の有権者がEU離脱を支持しない結果になるとの思惑は後退していないようだ。22日の欧米市場では複数の世論調査で異なる結果が出ていることから、リスク回避の円買いとリスク選好の円売りが交錯する展開となった。

市場関係者の間では、態度未定の有権者の多くは最終的に残留支持に回るとの見方が多いようだが、欧州連合についての英国の有権者の見方は様々であり、英国がEUから離脱しても政府が指摘するような不利益を国民が被ることはないとの意見も少なくない。

ドイツやフランスなどのEU主要国が英国のEU離脱を強く懸念していることも離脱支持の一因に挙げられているようだ。EU予算への純拠出額で英国はドイツ、フランスについで3位だが、英国民の間では、EUへの拠出額に見合った利益を受けていないとの不満は以前から存在しており、態度未定の有権者の多くが英国の利益を重視して離脱支持に回る可能性は残されている。

《WA》

 提供:フィスコ

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