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【市況】22日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高と反発、石炭株と証券株の上げ目立つ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

22日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比26.99ポイント(0.94%)高の2905.55ポイントと反発した。約2週ぶりに節目の2900ポイント台を回復して終えている。上海A株指数も上昇し、28.28ポイント(0.94%)高の3041.36ポイントで引けた。外貨建てB株相場もしっかり。上海B株指数は2.36ポイント(0.69%)高の342.60ポイント、深センB株指数は7.29ポイント(0.68%)高の1075.48ポイントで終了した。
中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスを好感。人民銀は22日、リバースリポを通じて1500億人民元を市中に供給した。3日連続で1000億人民元以上の資金を供給しており、今週はすでに、期日到来分(3200億人民元)との差し引きで1100億人民元の供給超となっている。先週も週間で、1750億人民元の供給超だった。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数も大きく上昇し(前日比2.52%高で終了)、中小型株を好む個人投資家のセンチメントを上向かせている。各指数は引けにかけて上げ幅を広げた。
業種別では、石炭株の上げが目立つ。エン州煤業(600188/SH)が値幅制限いっぱいまで買われた。燃料炭の値上がり見通しが好感されている。証券株も高い。東呉証券(601555/SH)が4.0%上昇した。深センと香港「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)の決済システムについて、「週明けの27日にテストが開始される」と伝わったことが手がかり。年内解禁に対する期待が一段と高まった。ITハイテク関連株や消費関連株、自動車株、素材関連株、インフラ関連株、不動産株など幅広く物色されている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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