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【特集】イーストン Research Memo(5):配当による株主還元が基本方針

イーストン <日足> 「株探」多機能チャートより

■株主還元

ルネサスイーストン<9995>は株主還元を重要な経営課題と位置付け、配当による株主還元を基本方針としている。配当額の決定においては、安定的かつ継続的な配当の実現と、成長投資のための内部留保の充実による企業体質強化とを総合的に勘案して判断するとしている。公約配当性向などは特に規定していない。

同社は、2016年3月期の業績見通しを下方修正した。1株当たり利益30.64円に対する配当性向は39.2%となった。同社が配当を維持したのは、安定配当と株主還元を重視する姿勢の表れであると弊社では考えている。

2017年3月期の配当については、前期比横ばいの12円の配当予想を公表している。1株当たり利益予想26.50円に対する配当性向は45.3%となる。親会社株主に帰属する当期純利益は前期の特別利益の反動で減益が予想されるものの、経常利益までは増収増益を計画しているため、配当を維持したとみられる。

同社はまた、個人株主重視の姿勢から株主優待制度を設けている。制度の内容は段階的に拡充されてきており、現在の制度では、毎年3月31日現在の株主名簿記載者のうち、1単元(100株)以上10単元(1,000株)未満の株主には1,000円相当のQUOカード、10単元以上の株主には2,000円相当のQUOカード、10単元以上を3年間以上保有している株主には3,000円相当のQUOカードを、それぞれ贈呈するという内容となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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