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【特集】【中国の視点】英国:EU離脱なら92年のポンド危機以上深刻も


英国の欧州連合(EU)離脱是非を問う国民投票は23日に実施される予定だ。最近の世論調査では、英国のEU残留派が逆転して離脱支持派を上回っている。

また、欧州を含む世界経済の先行き不透明感が強まっている中、著名な米投資家ジョージ・ソロス氏や香港の資産家である李嘉誠氏、第4代ロスチャイルド男爵ジェイコブ・ロスチャイルド氏など世界の著名投資家らも、英国のEU離脱がもたらす危険性を相次いで警告している。

ソロス氏は、英国のEU離脱が確定なら通貨ポンドは20%以上下落するとの見方を示し、1992年に起きた英国のERM(欧州為替相場メカニズム)離脱より深刻な状態になると警告した。英国には利下げ余地がほとんど残されていない上、現在の英国の経常赤字も1992年を大幅に上回っていると指摘。英国企業が海外からの資金誘致や生産規模の拡大などを大きく見込めないため、ポンドの大幅安が英国の輸出への寄与が限定的だとの見方を示した。

李嘉誠氏は、英国のEU離脱が自国だけでなく、欧州全体にマイナスな影響をもたらすと指摘し、英国のEU離脱を希望しないと発言した。

ジェイコブ・ロスチャイルド氏は、英国のEU離脱が同国に破壊性と無秩序をもたらすと警告し、英国のEU残留への投票を呼び掛けた。
《ZN》

 提供:フィスコ

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