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【材料】アゼアス---今期は大幅増益を計画、防護服を成長ドライバーに持続的成長を目指す


アゼアス<3161>は米国デュポン社製の防護服の販売が主力。自社オリジナルの防護服も手掛ける。防護服・環境資機材事業のほか、たたみ資材、アパレル資材なども展開。アパレル資材では中国、ベトナムに拠点を有し、アパレル副資材の販売などを行っている。

6月10日に2017年4月期の業績見通しを発表。2017年4月期は売上高が前期比0.6%減の100.73億円、営業利益が同45.7%増の1.15億円、当期純利益が同27.0%減の0.78億円を計画。前期に特需案件があった影響で主力の防護服が伸び悩む見通しだが、アパレル資材の収益が、中国子会社とベトナム駐在員事務所を活用した三国間ビジネスの拡大や営業体制の見直しなどで回復する見通しだ。なお、当期純利益については前期にあった投資有価証券売却益がなくなることなどから減益を見込んでいる。

同日に発表した2016年4月期決算は売上高が前の期比1.9%減の101.34億円、営業利益が同54.5%減の0.79億円、当期純利益が同4.4%減の1.07億円だった。

同社は、引き続き防護服・環境資機材事業を成長ドライバーと位置付けて、化学防護服市場の深耕、隣接分野市場の開拓準備、開発力の強化に取り組む方針。その一環として今年3月には秋田県大仙市に「アゼアス デザインセンター秋田」が完成。同センターは、防護服関連製品の生産能力拡大ともに、研究開発の拠点としての役割も担う。一方、成熟分野であるたたみ資材事業とアパレル資材事業は、それぞれの強みを活かしながら必要な機能を強化し、売上、利益の維持向上を図っていく考えである。

《TN》

 提供:フィスコ

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