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【市況】目先はイエレンFRB議長の議会証言に注目【クロージング】


21日の日経平均は続伸。203.81円高の16169.11円(出来高概算17億2000万株)で取引を終えた。英国のEU離脱懸念が和らいだことで欧米市場は軒並み大きく上昇したが、円相場が1ドル103円台と円高に振れて推移していることが重しとなり、前日の大幅上昇に対する利益確定の売りが先行。

その後15800円を下回る場面もみられたが、次第に買い戻しの流れが強まっている。午後に入ると円相場は1ドル104円台半ばと円安に振れ、この流れを受けて日経平均は一段高となり、一時16200円を回復。大引けにかけても高値圏での推移が続いた。

日経平均は順調なリバウンドをみせており、3営業日で700円を超える上昇となった。ただし、売買代金は6月3日以来の低水準であり、長期的な資金流入が限られるなか、インデックスに絡んだ商いでトレンドが出ているようである。英国のEU離脱懸念が和らいできていることが買い戻しに向かわせているようだ。

また、欧州の影響は限られるとの見方も出てきており、22日の参院選告示で政策期待が高まってくる可能性もある。とばいえ、21日、22日にイエレンFRB議長の議会証言が予定されている。利上げ開始時期への思惑等からドル安・円高に振れる可能性もあるため、円相場を睨んでの展開にもなりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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