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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は3日続伸、成長見通しの上方修正が5週連続で景気の底打ち観測が強まる

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 50329.36 +1.61%
20日のブラジル株式市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比795.52ポイント高(+1.61%)の50329.36で取引を終えた。50781.55まで上昇した後、一時49539.40まで下落した。

英国の最新世論調査で同国の欧州連合(EU)残留派が復調傾向にあるとの結果が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した週次景気動向調査では、2016年の成長予想が前回の-3.60%から-3.44%に上方修正された。成長見通しの上方修正が5週連続となり、景気の底打ち観測が強まっている。さらに、原油など商品価格の上昇も資源セクターの物色手掛かりとなった。

【ロシア】MICEX指数 1902.70 +1.37%
20日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比25.63ポイント高(+1.37%)の1902.70で取引を終了した。1906.46まで上昇した後、いったん1877.07まで下落した。
英国の欧州連合(EU)離脱懸念のやや後退が好感され、幅広い銘柄に買いが継続した。。また、ブレント原油先物の上昇もウエートの高い資源銘柄の物色手掛かり。ほかに、通貨ルーブルの上昇が金融銘柄の買い材料となった。ただ、原油価格が一段と上昇すれば、生産を一時凍結されている米シェールオイルの生産が再開される可能性が出てくると指摘され、これが原油価格の上値を押さえる可能性があると警戒された。

【インド】SENSEX指数 26625.91 +0.38%
20日のインドSENSEX指数は続伸。前日比241.01ポイント高(+0.91%)の26866.92、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同68.30ポイント高(+0.84%)の8238.50で取引を終えた。

売りが先行した後は買い戻され、その後は上げ幅をじりじりと拡大させた。英国の欧州連合(EU)離脱懸念の後退が好感され、幅広い銘柄に買いが継続。また、外国人投資家(FII)が買い越しに転じたことが支援材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2888.81 +0.13%
週明け20日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.70ポイント高(+0.13%)の2888.81ポイントと続伸した。

好悪材料が入り混じるなかで方向感を欠く展開。前日の終値を挟み、指数は小幅な値動きに終始した。市場活性化の期待が強まっていることはプラス。中国証券監督管理委員会の報道官は17日の定例記者会見で、深センと香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)について、「年内の適切な時期を選んで開通させる」と明言した。半面、A株市場の裏口上場に対する監督管理が全面的に強化されることはマイナス。上場廃止リスクの高い「ST銘柄」が急落し、投資家心理の重しとなった。裏口上場の受け皿としての「ST銘柄」に対する魅力が減退したとみられている。

《CS》

 提供:フィスコ

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