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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は104円前後で推移か、ドル買い材料が提供されない場合ドル上げ渋り

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

20日のドル・円相場は、東京市場では104円42銭から104円85銭で推移。欧米市場でドルは104円66銭から103円79銭まで下落し、103円95銭で取引を終えた。

本日21日のドル・円は、104円前後で推移か。英国の欧州連合(EU)離脱への懸念は後退したが、国民投票結果については予断を許さない状況が続いている。日経平均株価の続伸は期待されるが、新たなドル買い材料が提供されない場合、ドルは104円台前半で上げ渋る可能性がある。

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は21日と22日に米上下院で議会証言を行う。本日21日は上院での議会証言が予定されている。前回(今年2月10日-11日)の議会証言では、インフレ見通しに影響を与える賃金の伸びについて「現時点で暫定的なものだが、賃金の伸びの兆候が表れており、 労働市場の進展が続けば、賃金をめぐる進展も加速すると期待している」との見解を表明した。

また、利上げについては、「金融政策はあらかじめ決められたコースをたどるわけでないことを明確にしたい。金利動向は景気見通しに影響を及ぼす可能性がある」と指摘している。

なお、米セントルイス地区連銀のブラード総裁は17日、「2018年末までに利上げは1回にとどまる」との見通しを表明した。今回の議会証言に関する質疑応答で昨年12月以来、利上げを行っていない理由について質問される可能性があり、イエレンFRB議長の答弁で追加利上げについて慎重な見解が表明された場合、ドル売り材料として意識される可能性がある。

《WA》

 提供:フィスコ

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