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【市況】日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅続伸、構成銘柄のうちファーストリテなど218銘柄が上昇

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

20日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり218銘柄、値下がり6銘柄、変わらず1銘柄となった。

日経平均は大幅続伸。英国の欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票に関心が集まるなか、最新の世論調査で残留派が優勢と伝わった。これを好感し、日経平均は先週の大幅な下落に対する自律反発を意識した買いが優勢となり、239円高からスタートした。寄り付き後も先物市場を中心に買い戻しが入り、日経平均は前場に一時16035.44円(前週末比435.78円高)まで上昇し、取引時間中としては4営業日ぶりに16000円台を回復する場面があった。買い戻し一巡後は積極的な売買に乏しく、おおむね15900円台で推移した。

大引けの日経平均は前週末比365.64円高の15965.30円となった。東証1部の売買高は18億4484万株、売買代金は1兆9074億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業が5%超上昇したほか、鉱業、鉄鋼、パルプ・紙、証券が上昇率上位だった。

値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクG<9984>となり、2銘柄で日経平均を約55円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはトクヤマ<4043>で10.3%高、同2位はSCREEN<7735>で8.0%高だった。サムスン電子が16年に8兆ウォン(約7200億円)程度を投じて有機ELパネルの生産設備を拡充すると一部メディアで報じられ、SCREENなど関連銘柄への物色が活発となった。

一方、値下がりしたのはスズキ<7269>など6銘柄のみだった。スズキはインド準備銀行(中央銀行)総裁の退任が伝わり、同国経済にとってネガティブとの見方から売られたようだ。日経平均構成銘柄の下落率トップは日立造<7004>で4.2%安、同2位は三菱自<7211>で3.5%安だった。日立造は前週末に風力発電事業開始などが材料視され急伸していた。三菱自は燃費不正問題に係る特別損失約500億円の計上を発表している。


*15:00現在


日経平均株価  15965.30(+365.64)

値上がり銘柄数 218(寄与度+367.99)
値下がり銘柄数  6(寄与度-2.35)
変わらず銘柄数  1

○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテ 28395 845 +33.14
<9984> ソフトバンクG 5761 184 +21.65
<6762> TDK 6260 290 +11.37
<6954> ファナック 16145 275 +10.79
<6367> ダイキン 8630 262 +10.28
<4324> 電通 5190 245 +9.61
<4503> アステラス薬 1546 43 +8.43
<6988> 日東電 6780 214 +8.39
<9433> KDDI 3034 30 +7.06
<4543> テルモ 4410 80 +6.28
<7270> 富士重 3826 151 +5.92
<7203> トヨタ 5568 147 +5.77
<8035> 東エレク 7911 131 +5.14
<7951> ヤマハ 3105 128 +5.02
<4502> 武田 4445 128 +5.02
<6971> 京セラ 5097 58 +4.55
<4063> 信越化 6086 114 +4.47
<5333> ガイシ 2235 112 +4.39
<4507> 塩野義 5671 107 +4.20
<2914> JT 4196 107 +4.20

○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<7269> スズキ 2739.5 -23.5 -0.92
<4519> 中外薬 3545 -20 -0.78
<4151> 協和キリン 1801 -6 -0.24
<7004> 日立造 520 -23 -0.18
<4911> 資生堂 2646 -4 -0.16
<7211> 三菱自 528 -19 -0.07

《NH》

 提供:フィスコ

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