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【特集】TOKAI Research Memo(5):17年3月期は大幅な増収増益、過去最高益を更新する見込み

TOKAI <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

(1) 2017年3月期の業績見通し

TOKAIホールディングス<3167>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比3.4%増の187,100百万円、営業利益が同52.3%増の12,560百万円、経常利益が同45.1%増の11,830百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同80.4%増の6,240百万円と大幅増益となる見通しだ。利益ベースではいずれも過去最高益を更新することになり、同社が2015年3月期より開始した中期経営計画(3ヶ年計画)「Innovation Plan 2016“Growing”」で目標に掲げた利益計画を達成する見通しだ。

主力のガス・石油事業及びCATV事業を中心に顧客数は前期末比47千件増の2,604千件を計画している。ガス事業は引き続き販売価格の値下げ要因により減収が続くものの、光コラボやCATV、アクア事業の契約件数増加により、売上高は3期ぶりに増収に転じる見通しだ。また、利益面では光コラボとアクア事業の損益改善効果で合わせて34億円の増益要因となるほか、のれん償却費が8億円減少することも増益に寄与する。これら増益要因を除けば前期並みの水準であることから、光コラボとアクア事業が計画どおり進捗すれば、計画を上回ることも十分考えられる。また、親会社株主に帰属する当期純利益の増益率が高くなっているが、これは前期に固定資産除却損や減損損失など特別損失を多く計上した反動と実効税率の低下によるものとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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