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【市況】米国株見通し:リスク回避の流れか、アジア・欧州株安などに警戒

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

『米株式市場』


15日のNY市場は下落。英国民投票への懸念が一服し、欧州株が全面高となった流れを受けて買いが先行。生産者物価指数(PPI)やNY連銀製造業景気指数が堅調な内容となったことも好感された。また、注目のFOMCでは賛成多数で政策金利が据え置かれたほか、今後数年間の利上げ見通しを引き下げた。イエレンFRB議長講演後は追加利上げ観測の後退を受けて緩やかに上昇する場面もみられたが買いは続かず、大引けにかけて下げに転じている。ダウ平均は34.65ドル安の17640.17、ナスダックは8.62ポイント安の4834.93。


グローベックスの米株先物はマイナス圏での推移となり、NYダウは60ドル安程度で推移している。欧州市場は全般売りが先行しており、ユーロストック、独DAX、英FTSEなど軒並み1%超の下落で推移している。英国の欧州連合(EU)離脱への警戒感に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)、日本銀行の金融政策決定会合の現状維持に対する不安心理の高まり等もあり、リスクを回避する流れも強まりやすい。


なお、経済指標では経常収支(1-3月)、新規失業保険申請件数(先週)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(6月)、消費者物価コア指数(5月)、消費者信頼感指数(先週)、経済期待指数(6月)、NAHB住宅市場指数(6月)が予定されている。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は前月のマイナスからプラスに転じると予想されており、予想通りともなれば評価材料になろう。

《TY》

 提供:フィスコ

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