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【特集】メディシス Research Memo(6):ゆうパックを活用した処方薬等の宅配サービスを業界で初めて開始

メディシス <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

(3)日本郵便との共同事業について

2016年5月に日本郵便と連携し、ゆうパックを活用した処方薬等の宅配サービスを業界で初めて開始すると発表した。具体的には、メディカルシステムネットワーク<4350>直営の「なの花薬局」の薬剤師が在宅処方を行う際に、服薬指導を終えた後の当該処方薬等を調剤薬局から郵便局が集荷し、在宅患者の自宅や居住施設にゆうパックで配達する。当初は札幌市、名古屋市の一部地域から2016年6月より開始する予定となっている。薬局側のメリットとしては、在宅訪問時の薬剤師の業務負担を軽減し、薬剤師が服薬指導等の本来業務に注力できる体制が構築できる点が挙げられる。

配送の対象は処方薬のうち重量のある輸液・栄養剤等に限定して開始し、運営体制を整備しながら順次、対象を内服薬等の処方薬に拡大していく。また、処方薬の配送と併せて、衛生日用雑貨や飲料・健康食品などの販売・配達を行う買い物支援サービスを展開していく予定だ。当面は自社グループの薬局での展開となるが、いずれは医薬品ネットワーク加盟店にも同様のサービスを展開していくことが目標となっている。ネットワーク加盟店でも、在宅業務において処方薬の宅配サービスが利用できることになれば、加盟店舗数もさらに拡大し医薬品等ネットワーク事業の収益拡大につながっていくものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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