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2016年06月16日08時23分

【材料】日本カーボン---外部環境が厳しく今期は減収減益を計画、炭化ケイ素連続繊維が来期から飛躍することに期待

カーボン 【日足】
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日本カーボン<5302>は日本で初めて電炉向け人造黒鉛電極の工業化に成功した総合炭素製品メーカー。人造黒鉛電極のほか、炭素繊維製品や特殊炭素製品、リチウムイオン電池負極材などを手掛ける。軽量で高耐熱かつ高強度を持つ新素材の炭化ケイ素連続繊維を事業化にも成功(同製品を製造できるのは同社を含めた日本の2社のみ)。2012年には航空機エンジン向け炭化ケイ素連続繊維の生産を目的とする合弁会社を、米GE社、仏エンジン大手サフラン社と設立した。

2016年12月期は売上高が前期比6.5%減の270.00億円、営業利益が同61.2%減の8.00億円を計画。電炉向け以外の製品の拡大やコスト削減などを進めるが、全世界の鋼材市場低迷で電炉向け人造黒鉛電極の苦戦が続く見込み。4月28日に発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比13.3%減の55.86億円、営業利益が同63.4%減の1.60億円で着地。業積は概ね計画に沿って推移しており、通期計画は据え置いた。

足もとの外部環境は厳しいものの、炭化ケイ素連続繊維が期待できる状況になってきている。炭化ケイ素連続繊維は、航空機エンジン素材として大幅な需要増が見込まれるため、GE社らとつくる合弁会社が現在の工場(富山県)の隣接地に2017年の操業開始を目指し、第2工場を建設中。完成後には、高機能グレード製品の生産能力が約10倍となり、業積への貢献が期待される。また、GE社が米国アラバマ州に建設を予定する炭化ケイ素連続繊維の量産工場(2019年4月に稼動予定)に対し、製造ライセンスを供与。工場の稼動後に同社も資本参加する予定だ。

《TN》

 提供:フィスコ

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