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【経済】(中国)アリババが今期増収率48%超を予想、前年の33%を大幅に上回る


中国Eコマース大手のアリババ・グループ(BABA/UA)は14日、今後の業績予想を発表し、17年度(16年4月~17年3月期)の増収率が48%を超えるとの見通しを示した。買収したばかりの中国動画サイト「優酷土豆」や東南アジアEコマース大手「ラザダ(Lazarda)」を含めない場合でも、増収率が36%を超え、前年度(15年4月-16年3月)の33%を上回る見込みという。この予想は、同日に中国浙江省杭州市の本社で開いた投資家向け説明会で明らかにしたもの。経営陣が一堂に会するのは、14年9月のIPO時以来となった。
また、Eコマース上での総取引額(GMV:Gross Merchandise Volume)についても目標を設定。20年に6兆人民元に達すると予想した。これは、16年度の3兆人民元超と比べてほぼ2倍の水準となる。
同社は1999年に馬雲(ジャック・マー)氏が設立した。03年に開設した消費者向けサイト「淘宝網(Taobao.com)」が大成功を収め、その後の業績が急成長。「淘宝網」や「天猫T?Mall」など傘下サイトの総取引額は、16年度に3兆人民元超に達した。企業間取引(B2B)にも強く、B2Bの市場シェアで最大規模の「アリババ・ドットコム(Alibaba.com)」を傘下に擁する。14年9月にNY上場。上場後はM&A戦略を加速させ、15年11月に優酷土豆、16年4月にはラザダを買収している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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