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【市況】米国株見通し:不安定な展開か、ダウはテクニカルの攻防も

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

『米株式市場』


10日のNY市場は下落。原油相場の続落や、23日に予定されている欧州連合(EU)離脱を巡る英国の国民投票への懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となり、米国株にも売りが広がった。ダウ平均は119.85ドル安の17865.34、ナスダックは64.07ポイント安の4894.55。


グローベックスの米株先物はNYダウで70ドル安程度を織り込んで推移している。また、欧州市場は全般1%を超える下落で推移しており、英国のEU離脱問題を背景に週明けも不安定な相場展開になりそうだ。また、米フロリダ州オーランドで12日未明、ナイトクラブで男が銃を乱射して 50人が死亡するテロがあり、これもリスク回避に向かわせる要因になりやすい。原油相場もリグ稼動増で上げ一服をみせており、NYダウは支持線として意識される25日線辺りでの攻防になろう。


また、今週は14、15日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、終了後に声明と経済予測が発表される。FOMCでは6月の利上げの可能性はないが、5月の米雇用統計が低調だったにもかかわらず、多くのエコノミストはFRBが今夏に追加利上げを実施するとみている。イエレンFRB議長の声明で5月の雇用統計が「異常値」だったとの判断が示されるようだと、7月の可能性が再燃する公算もあり、これを見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。

《TY》

 提供:フィスコ

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