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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は106円台で推移か、欧米株安を意識してリスク回避の円買い継続も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

10日のドル・円相場は、東京市場では107円26銭から106円68銭で推移。欧米市場でドルは一時106円56銭まで売られたが、106円97銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は、主に106円台で推移か。欧州連合(EU)から英国が離脱するとの懸念が高まっており、欧米株安を意識してリスク回避的な円買いは継続する可能性がある。

10日の欧米市場では英国の欧州連合(EU)離脱に対する警戒感が高まったことから、欧米株価は総じて下落した。最新の世論調査(YouGovの調査)によると、EUからの離脱を支持する人がEUにとどまるべきと答えた人を上回っていることが判明しており、リスク回避的な取引が拡大した。

英ポンドは対米ドルで4月18日以来の安値となる1.4181ドルまで下落。英国のEU離脱を警戒して投資家の資金は安全資産である債券に向かっており、10日の英10年債利回りは一時1.21%近辺まで低下した。

英国産業連盟(CBI)は今年3月、英国のEU離脱によって約100万人の雇用が失われる恐れがあるとの試算を公表しているが、英国民の間では「EUに残っても経済状況が大きく改善されることは期待できない」との意見が増えており、英国のEU離脱の可能性は一時期と比べて大幅に高まっている。なお、英国のEU離脱問題はポンド安材料となるが、投資家の資金は英国市場から米国や中国などのアジア諸国に向かうのではないか?との声が聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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