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【市況】シグナル悪化も輸出関連辺りの切り返しでSQ値捉えるか/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は続落。81.70円安の16586.71円(出来高概算13億7000万株)で前場の取引を終えている。海外株安や円相場の下落が重石となり、売り優勢の展開となった。小幅に続落して始まり、その後はシカゴ先物にさや寄せする格好から16600円を割り込むと、一時16522.48円まで下げ幅を広げる場面もみられた。

 ただし、円相場が1ドル107円20銭辺りと朝方からやや円安傾向に向かっていることもあり、下げ幅を縮めている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは空運、精密機器、輸送用機器が小じっかりな半面、鉱業、鉄鋼、石油石炭、非鉄金属、その他金融、水産農林、海運、不動産が冴えない。

 日経平均は一時一目均衡表の雲下限を割り込む場面もみられたが、その後は雲の中での推移。ただし、パラボリックはSAR値にタッチしたこともあり、陰転シグナルが点灯している。ボリンジャーバンドでは5月以降、支持線として機能していた-1σの水準での攻防をみせている。週末要因から仕掛け的な売買は限られようが、SQ値(16639.11円)を下回って推移しており、心理的には手掛けづらさが窺える。

 円相場がやや円安傾向を見せてきていることもあり、輸出関連辺りの切り返しを支えにSQ値を捉えてくるかが注目される。また、中小型株についてもLINE関連が買い先行後の伸びが今一つであり、中核となる銘柄の出現が待たれる。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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