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【材料】ブラス--- ハウスウエディングにかける費用は年々増加傾向

ブラス <日足> 「株探」多機能チャートより

ブラス<2424>は、完全貸切ゲストハウスを魅力とする、ハウスウエディング企業である。東海地方を中心に現在15の拠点を有している(16年6月に1拠点、17年に2拠点設立予定)。16年3月に東京証券取引所マザーズ・名古屋証券取引所セントレックスへ新規上場を果たした。

ウエディング業界全体としての状況は、少子化の進展・結婚適齢期人口の減少を背景に、挙式・披露宴件数は緩やかな減少傾向にある(婚姻件数は65万組前後で推移)。当然1施設あたりの集客数が低下してきていることで、受注競争はより一層激化していくと考えられる。一方で、ハウスウエディングに焦点を絞ると、需要は底堅く推移し、デフレ下であるにもかかわらず挙式・披露宴にかける費用は年々増加傾向にあり、同社にとっては追い風が吹いている状況と言える。

同社の魅力は、「1チャペル・1パーティ会場・1キッチン」という言葉が示す通り、完全貸切を実現し、貸切の贅沢感の醸成、施設全体を利用した柔軟性に富んだ演出を提供できる点にある。

足元の業績は16年7月期第2四半期で、売上高が33.92億円、経常利益は4.23億円となっている。通期業績予想は売上高が前期比16%増の71.59億円、経常利益は同55%増の6.72億円を見込んでいる。業界において後発企業である同社がシェアを拡大する余地は十分あると考える。理由はとして、11年7月期~15年7月期まで継続して増収基調である点や市場シェアを見ても売上高上位5社のシェアが約15%と寡占化が進捗していな点が挙げられる。

《TN》

 提供:フィスコ

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