【材料】システムリサーチ---独立系SIベンダー、IT投資が堅調に推移し高いSE稼働率を維持

システムリサーチ<3771>は独立系SIベンダー。SIサービス業務では、コンピュータおよび周辺機器の選択からネットワークまで、最適なソリューションを提供すべく、総合的にシステム開発から構築までを提案。また、大手メーカーにおけるFA制御技術を駆使した自動倉庫システムや自動クレーン無人搬送システム、大手自動車メーカーにおける全国自動車販売店のカーディーラーシステムなど、専門的で特殊な技術を必要とされる業務等も行い、特に自動車関連製造業に強みを持つ。

ソフトウエア開発業務では大手企業の大型汎用機ユーザーでの情報システム開発を、顧客先常駐型で行っている。アウトソーシング業務では、大手流通業のアウトソーシング事業を行っており、主に安定運用のための保守業務、現状のシステム分析及び調査、システム改善など長期間に亘って行っており、多くの顧客から、リピートオーダーを獲得している。

Web関連ビジネスではEC（電子商取引）分野を中心に事業展開しており、Facebookにもネットショップが開設出来るクラウドサービス「イージーマイショップ」等を手掛ける。ソフトウエアプロダクト業務では、オリジナル商品として、ハンディターミナルを組み合わせた、在庫管理・倉庫管理システム「EZ-Stock」を開発販売。なかでも通販系やCTI・コールセンター向けパッケージ販売に強みを持つ。その他商品販売では、独立系の当社の強みを活かし、各メーカーの製品を最適な組み合わせで提供する。

2016年3月期通期業績については、売上高で前期比4.4％増の104.65億円、営業利益で同32.8％増の8.63億円、経常利益で同28.2％増の8.47億円、親会社株主に帰属する当期純利益で同37.5％増の5.62億円とやや予想を下回ったものの増収・大幅な増益で着地した。足元では顧客のIT投資が堅調に推移しており、高いSE稼働率を維持している。IT投資需要が堅調だが、技術者の不足が見られた。利益面では経費削減策や、プロジェクト原価管理の徹底などの取り組みを継続して結果、大幅な増益を達成した。

2017年3月期の連結業績予想は、売上高で前期比8.7％増の113.79億円、営業利益で同11.1％増の9.60億円、経常利益で同12.8％増の9.56億円、親会社株主に帰属する当期純利益で同10.2％増6.20億円と見込んでいる。

《TN》

　提供：フィスコ