【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジグソー、大東建、そーせい、村田製
JIGSAW <日足> 「株探」多機能チャートより
ジグソー<3914>、データセクション<3905>、ロゼッタ<6182>、UBIC<2158>、ロックオン<3690>など人工知能(AI)分野に経営資源を投入する銘柄群が集中的に買いを引き寄せた。安倍政権では成長戦略の一環を担う中核技術としてAI分野の研究開発や産業振興に積極姿勢をみせている。政府によるAI開発費の大幅増額の可能性が伝わるなか関連銘柄への注目度も一段と高まっているようだ。きょうは東証1部の主力株が売りに押されるなかで、「個人投資家資金も二手に分かれている」(国内ネット証券大手)と指摘されている。すなわち、「比較的中期のスタンス資金は水準的に大きく下げた主力株の押し目を買い下がる動きをみせ、超短期で値幅取りを狙う資金は値動きの良いテーマ株に向かっている」(同)状況にあるという。AI関連は国策の後押しを拠りどころに、後者の回転売買の対象となっている。
■大東建託 <1878> 15,845円 +350 円 (+2.3%) 本日終値
大東建託<1878>が反発。前週4月28日の下げ分をほぼ取り戻す動きにある。同社は地主を対象に建物賃貸事業の提案営業を手掛けるが、相続税対策ニーズの高まりから好収益環境を享受している。同社が28日取引時間中に発表した17年3月期の営業利益予想は前期比6%増の1070億円と前期の2ケタ増益に続く好調を堅持する見通しで、130万株を上限とする自社株取得枠の設定も発表、28日は後場の波乱相場に巻き込まれた感があったが、きょうは冷静に押し目を拾う動きが顕在化している。
■みらかホールディングス <4544> 4,745円 +40 円 (+0.9%) 本日終値
みらかホールディングス<4544>が反発。国内大手証券では、最大の懸念であった日本受託臨床検査業の価格下落は一巡したと考え、会社前提を上回る可能性が高いと指摘。徹底したコスト削減も手伝って、17年3月期のボトムから成長軌道に戻ると考え、17年3月期営業利益予想を249億円から267億円(会社計画は263億円)に引き上げ。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を5600円から6000円に引き上げている。
■そーせいグループ <4565> 22,570円 +100 円 (+0.5%) 本日終値
そーせいグループ<4565>、グリーンペプタイド<4594>、サンバイオ<4592>など東証マザーズに上場するバイオ関連が上昇、主力株中心に売り攻勢のかかる東証1部を横目に時価増額上位のバイオベンチャーが買いを集めマザーズ指数のプラス圏浮上にひと役買っている。創薬ベンチャーは世界的な新薬開発ニーズを背景に大手製薬企業との協業や資本提携の動きが顕在化しつつあり、株価の押し目形成場面では将来を見込んだ買いが断続的に流入、腰の強さを見せつけている。
■日本電気硝子 <5214> 487円 -98 円 (-16.8%) 一時ストップ安 本日終値 東証1部 下落率2位
28日に決算を発表。「今期経常を一転2%減益に下方修正」が嫌気された。日本電気硝子 <5214> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比6.8%増の24.5億円に伸びた。
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■フォスター電機 <6794> 1,957円 -368 円 (-15.8%) 本日終値 東証1部 下落率3位
フォスター電機<6794>が大幅安で、年初来安値となっている。同社は4月28日取引終了後に、17年3月期通期の連結業績予想を発表。営業利益は80億円(前期比22.7%減)にとどまる見通しとともに、年間配当は前期比10円減額の40円とする方針を示した。売上高は1800億円(同5.7%減)を予想。自動運転市場とVR(仮想現実)に焦点をあてたマーケティング活動を行うとする一方、スマートフォン向け部品の需要減退などを懸念している。なお、前提為替レートは1ドル=110円、1ユーロ=125円としている。
■リコー <7752> 956円 -178 円 (-15.7%) 本日終値 東証1部 下落率4位
28日に決算を発表。「今期税引き前は25%減益、10円増配へ」が嫌気された。リコー <7752> が4月28日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比14.8%減の956億円になり、17年3月期も前期比24.8%減の720億円に減る見通しとなった。
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■トーエネック <1946> 611円 -94 円 (-13.3%) 本日終値 東証1部 下落率8位
28日に決算を発表。「今期経常は34%減益、前期配当増額も今期減配」が嫌気された。トーエネック <1946> が4月28日大引け後(15:40)に決算を発表。16年3月期の連結経常利益は前の期比16.0%増の82億円に伸びたが、17年3月期は前期比34.2%減の54億円に落ち込む見通しとなった。同時に、前期の年間配当を10円→14円(前の期は12円)に増額し、今期は前期比3円減の11円に減配する方針とした。
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■村田製作所 <6981> 12,835円 -1,960 円 (-13.3%) 本日終値 東証1部 下落率9位
28日に決算を発表。「今期税引き前は14%減益、10円増配へ」が嫌気された。村田製作所 <6981> が4月28日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比17.1%増の2791億円に伸びたが、17年3月期は前期比13.7%減の2410億円に減る見通しとなった。
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■タムロン <7740> 1,551円 -226 円 (-12.7%) 本日終値
28日に決算を発表。「今期経常を一転1%減益に下方修正」が嫌気された。タムロン <7740> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比97.1%減の0.4億円に大きく落ち込んだ。
⇒⇒タムロンの詳しい業績推移表を見る
●ストップ高銘柄
ぱど <4833> 283円 +80 円 (+39.4%) ストップ高 本日終値
マルコ <9980> 232円 +50 円 (+27.5%) ストップ高 本日終値
GMOリサーチ <3695> 1,458円 +300 円 (+25.9%) ストップ高 本日終値
アルファクス <3814> 869円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
アスコット <3264> 478円 +80 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
トプコン <7732> 1,068円 -300 円 (-21.9%) ストップ安 本日終値
Aiming <3911> 472円 -100 円 (-17.5%) ストップ安 本日終値
アクセルマーク <3624> 3,730円 -700 円 (-15.8%) ストップ安 本日終値
ショーワ <7274> 813円 -150 円 (-15.6%) ストップ安 本日終値
以上、4銘柄
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